セッション記録
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情けに揺れる傀儡人形(コーポレイト)
 遅くなりましたが、2月25日に行ったN◎VAアクトのセッション記録です。

 今回メイヴの死亡という結末に、少なからず私自身色々と考えておりました。長くN◎VAをやってきましたが、自らのRLでキャスト死亡という自体は実は初めてです。これは常からRLの役目はプレイヤーのキャラクターを殺すことではないという認識があるからです。とりわけN◎VAの戦闘はプロレス…つまりはショーであるというのが私のポリシーなのです。ですから、よほど手札のめぐりが悪くない限り、キャストは追い詰めるだけ追い詰めても死亡には至らない、が理想です。
 にもかかわらず、このような結果になったことに対しRLとして、そして何より参加した一プレイヤーとして考慮すべき点が何だったのかを考え直してみました。

 今回のアクトに際して、私はシナリオ作成段階から、一つのテーマがありました。つまり前回の『寂しがりやの戦闘人形』を引き継いでの物語であるということです。前回の物語における敵対ゲストであったティターニアを最終的に千早に引き渡すというエンディングは、正直問題ある行動だと強く感じていました。もちろんキャストによってはそれを是とする立場やキャラクター性というのもありえるので、単純な是非ではなくあの状況、あのメンバーという流れでのことです。そしてアクトの結末としてメイヴの取った行動は、ブラシカの善意や誠意を完全に反故にしてしまう行動だと思えました。
 これがプレイヤー本人が自覚されてのものであれば問題とまでは感じなかったのですが、私にはそうは思えませんでした。そこで、今回の物語はそのことへのペナルティとして用意されたシナリオ――物語でした。

 そのため少なくとも今回のアクトでは、メイヴの≪腹心≫であるチェンジリングに対して早い段階で致命傷を与えることを想定しました。これはもちろん≪天罰≫、あるいは≪ファイト!≫の使用によって復活可能であることは考えていました。一方でここでチェンジリングの復活を行うと物語的に救える可能性のあるゲストを救えなくなるという二律背反の状態に追い込もうというのが今回の目論みでした。
 ゲストを救うか、キャストの≪腹心≫を救うか。その二者択一を迫る予定と言い換えてもいいかもしれません。
 常からPLであるしましまさんがメイヴのチェンジリングを「死んでも良い≪腹心≫」と公言されていたこともあり、使い捨てられるかどうかという点で試そうと言う意地の悪い判断とも言えます。
 もちろん戦闘結果の如何によってはチェンジリングが生き残る可能性というのも残すべきとは思いましたので、その余地は考えておりました。
 実際、最初の戦闘では<突き返し>を習得されたこともあり、負けるかなという印象でした。後から考えてみても<突き返し>習得までされたことを考えれば、負けてしまっても良かったとは思います。実はこのメイヴとメルトダウンとの戦闘は、いずれにしてもチェンジリングに対して≪死の舞踏≫を使用する予定でしたので、どちらにしてもチェンジリング勝ち目はなかったわけです。

 それをわかっていて尚過剰に戦闘してしまったのは私が冷静でなかったからです。あの時私は正直に言えば、「死んでもいい≪腹心≫」と公言しておきながら、<突き返し>を習得してまで勝ちにこだわる姿勢に苛立ちを感じていました。
 これはT381さんが言っていたように大変不公平でRLとしては非難されるべき態度であったと思います。PLの立場になれば死なないように対抗するのは当然で、取った行動は妥当だとも言えます。
 ただ、前述した通り「死んでもいい≪腹心≫」という発言は一プレイヤーとして許容できない強いしこりを私に残していたのです。キャストの演出や、その場の状況によってはそういったことも在りうるかもしれません。
 しかし、強さを追求したキャラクターデータであり、あまつさえ本体(クロマク)であるメイヴ自身よりも経験点をつぎ込んであるキャストでありながら「死んでもいい≪腹心≫」と言うのは、あまりに矛盾した、キャラクターを大切にしていない発言であったと感じました。

 私は、自分が完全に公平で完璧なRLだとは思っていません。
 感情的な不公平は当然生まれますし、そのことをむやみに正当化するつもりもありません。返す返すも今回のアクトは非難されるべき結果であったとも自覚しています。
 ただ、知っておいてほしいのはRLはただのシステムではなく一人の参加者、もう一人のプレイヤーだということです。シナリオは、プレイヤーに楽しんでもらいたいと思って作っていると同時に、それによって紡がれる物語を一緒に共有し楽しみたいと考えているのです。
 そのためにプレイヤーには常にRLが何を考え、どんなことを望んでいるのかを想像してほしいのです。

 私は今回、しましまさんに対して相応の反感を感じていました。
 RLとして用意したプロポーズに応えてもらえない苛立ち。T381さんには伝わっていたことが伝わらない苛立ちが確実に渦巻いていたのです。ですから本来、メイヴ本体まで死亡させることを想定していないにも関わらずそういう結果になったのは、<突き返し>を覚えたからチェンジリングに攻撃せずメイヴに攻撃をした。…からではありません。
 そういう戦術面以前に、それまでに積み重ねたメイヴというキャラクター性。そしてプレイヤーであるしましまさんの態度が積み重なってRLから容赦やプロレス的な劇的部分を奪ってしまったわけです。

 数値の競い合いをしたいというのなら電源のあるゲームや、ボードゲームをお勧めします。
 敢えて私がTRPGをやっているのは物語、つまりはキャラクターたちの表現によって紡がれるものを表現したいからです。それはつまるところプレイヤー自身の感性を表現してもらいたいと言い換えることもできます。
 実際に演劇をやるわけでもないので常から堅苦しく考えないで欲しいとは思いますが、RLとしては心の片隅にRLがそういうことを考えてシナリオを作っているのだと思ってもらえると嬉しいなと思うのです。


 ではここからはいつも通りに物語のダイジェストを。

 メイヴによって千早のラボに戻されたファイ=ティターニアは、千子刀冶によって様々なAIと交配させられていた。望まぬ行為を機械的に繰り返すティターニアは精神的にも肉体的にも消耗し、いずれ消滅していくのが避けられないまでになっていた。
 それを見ていた後方処理課第三班の班長である小上紫乃は、実験をやめることは選べなくとも、ティターニアの苦しみを和らげてあげたいと願い、敢えて憎しみの矛先を本体…彼女を実験体へと追い込んだ間接原因であるメイヴへ向けるよう誘導する。
 やがて消滅を目前にしながら、ティターニアは一人のAI生命体を生み出すことになる。
 メルトダウン。
 聞けば誰もが恐れる後方処理課のエース。それを模したAIとの交配から産み出されたそれは人格的にも能力的にもメルトダウンに限りなく近いものとなった。

 小上は、その性能テストもかねて本体であるメイヴをメルトダウンと戦うように仕向ける。
 接触し、戦闘したメルトダウンはチェンジリングを撃破し、その能力の高さを証明した。その上でさらにメルトダウンは母親であるティターニアの復讐として執拗にメイヴを攻め立て、社会的にも抹殺する。

 一方、自らの消滅を避けられぬものと自覚したティターニアは、数少ない友人であるブラシカに「さよなら」のメッセージを伝える。
 だが、納得の行かないブラシカは千早のラボに存在するティターニアに会うべく行動を起こす。
 その中でティターニアやブラシカの、非常に人間的な態度や行動に感心を抱いた小上紫乃は、機密である実験棟にブラシカを招き入れる。

 そこへメルトダウンとの決戦を望むメイヴとチェンジリングが訪れ、それでもティターニアを救おうとするブラシカと対決が行われた。だが、圧倒的なメルトダウンの戦闘力の前にメイヴもチェンジリングも倒れ、敗れ去れるのだった。

 戦闘に勝利したメルトダウンはティターニアの友人であるブラシカには手を出さず、またブラシカに感心を抱く小上紫乃はブラシカを見逃し、あまつさえ友達でありたいとさえ伝えるのだった。

 …こんなところでしょうか。
 感情的な部分を除けば、実はアクト自体はとてもスムーズにできたセッションでした。
 物語的にも感情的なつながりを追うブラシカの行動と、クグツな小上紫乃との対話などはとてもやっていて楽しく、私の中で小上紫乃がとてもお気に入りに格上げになってたりしています(笑)。

 ではそれぞれのキャストについて、です。

 ブラシカには色々な経験をしてもらいたいと考えています。
 ブラシカの経験は、即ち非人間からの視点で『人間とは何か?』という非常に根源的な命題に向き合うといいうことだと考えています。ですから現状ではアクトを重ね、人間の美しさ、醜さを色々と感じてもらえる物語を積み重ねていただければと思います。
 また実は戦闘面においても防御特化型のキャストというのは要るだけで迷惑にならず、必ず活躍でき、RLとしてもありがたいという存在です。データ面、非データ面でも非常に助かっております(笑)。

 メイヴに関してはもう一つ。
 N◎VAというシステムは突き詰めれば突き詰めるほど、プロレスになります。強さというのが非常に相対的なものとなり、極端な強さはキャラクター表現以上になれば実戦でのバランスを崩すだけのものとなるのです。
 ですからN◎VAにおいて『強い』ことを表現したいのであれば、あくまで演技や演出、そして他のプレイヤーと何よりRLとのコミュニケーションによってのみ表現されるものであるということを知っておいていただければと思います。

 今回はこのくらいでしょうか。
 色々と、問題点の多いアクトだったかとは思います。
 繰り返しますが、私が正しいと主張するつもりはありませんので、是非反論非難等ご意見いただければむしろ非常にありがたいことかと思います。
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