セッション記録
 セッションの記録を残すためのブログです。
200609<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>200611
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
空に捧ぐ(感想)
 自宅セッションもついに二桁10回目。
 今回は神牙さんのご友人である高原秋さんを招いて、オフィシャルシナリオSSS(但しR時代のもの)を緋月RLでやってもらいました。
 そんなわけでいつものように感想もシナリオの内容に直接触れないようにご注意ください。

 物語は、ルールブックでもゲストパーソナリティとして掲載されているニューロエイジのトップシンガー、ブルーベリー。彼女の過去に触れる物語でした。

 参加してくれたキャストは以下四名。

川早毅幸 ヒルコ,マネキン◎●,カタナ PL:神牙さん
 川早さんはいわゆるクグツ導入でした。
 でも、同じようなクグツ導入でも早川美沙との関係ひとつで印象は変わりますよね。毎回ちゃんとコミュニケーションをとってますし、キャラクター表現ちゃんとしてるなぁと思います。
 物語の立ち位置としては脇を固める役どころ。
 プレイも安定してきた辺り、PLである神牙さんも慣れてきたなぁと思います。戦闘面でもしっかりとデータを考えて大活躍。
 今後の活躍にも期待大です。

リュウコ カブト●,フェイト◎,カタナ PL:高原秋さん
 今回、まったくN◎VAをはじめてという高原さんにはもっともオーソドックスに動くことができるだろうということでフェイト枠をやっていただきました。
 そんなわけでリュウコは知り合いでもあり金払いのいい依頼人でもある佐村和哉からブルーベリーのマネージャーである森野に届いた脅迫状の犯人を探して欲しいという依頼。
 話の流れでモチベーションの方向性がやや変わったりもしましたが、それでも前半から他のキャストとのつなぎをしっかり造り、情報をうまくまとめるという見事な活躍でした。
 あと個人的には演出それぞれが結構凝っていて上手いなと感じました。
 是非、またお付き合いいただければと思います。

美作九郎 フェイト●,レッガー,トーキー◎ PL:T381さん
 美作さんの役割は今回も渋いまとめ役。
 すばやく情報を集め、他のキャストと繋ぎ、物語の全体像を形成する。
 毎回同じこと誉めてしまっているようで恐縮ですが、この役割をしっかりとできるということはTRPGをやる上でとても大事なことだと思うのです。
 だからこそ、毎回そのことは評価されてしかるべきだと私は思います。
 あと何気に若いキャストをうまくかまうの上手いなぁと(笑)。

“青き狼(コバルトブルー)”天羽武文 タタラ●,カブト◎,ニューロ
PL:法条大地
 前半、いきなり≪制裁≫を掛けられ冤罪から逃亡しつつ、美作さんや川早にうまく繋がってもらいヒィヒィいいながらなんとか動いてました。
 で、後半はブルーベリーとの掛け合い。
 個人的にはこう…なんていうか、色々納得できない体たらくなのですが…。むしろRLやる時の方が演技しやすいのはどうしでしょう?(苦笑)
 あと実は今回のアクトで私、ほとんど何も判定してないんですよね。リサーチでも情報は他のキャストに任せ、戦闘では早々に腰部損傷で行動不能という。情けなかった…。

 そんな感じの四人で、ブルーベリーの過去に向き合い彼女の現在(いま)を繋いだのでした。

 RLの緋月八樹も急なバトンタッチになったりして、その中でがんばってもらいました。お疲れさまでした。
 そのうち余力ができたらオリジナルシナリオとかやってもらえたらなと思います。

 参加された方々、本当にお疲れ様でした。
 感想等あればよろしくお願いいたします。

記載:法条大地
スポンサーサイト
空に捧ぐ
こんばんは、上向いてはこないけど多少落ち着いてきたThe・情緒不安定RL、緋月です。
明日(と言うかもう今日)一日ゆっくりしてアクトに備えたいと思うのですが、やっぱりシナリオの様子とか全然わからないままと言うのも不親切だと思いなおしまして、元々アクトトレーラーとかハンドアウトとかと言うルールがなかった時代のシナリオに、それらをでっち上げてみてみました。

 アクトトレーラー

少女は、歌に出逢った。
少女は、歌を愛した。
──そして少女は、歌を選んだ。

「彼は、アタシのヒーローだったのに」
歌に全てを捧げた少女。
「でも、歌うのはやめられない」
歌に全てを奪われた少女。

どれほど痛みを伴おうと、それが彼女の選んだ生き様(スタイル)だった。

そして、今。
彼女の歌(カブキ)に、人々は魅せられる。
そして彼も、また。

殺すために守り、守るために殺す。
全ては、最高のスターに、最高の死を与えるため。
──つまり全ては、心を惹きつけ放さない、最愛の彼女のために。

トーキョーN◎VA The Detonation
「空に捧ぐ」

災厄の街の空に、その歌声は響くだろう。


今回のシナリオは、N◎VA-Dのルールブックに載っている歌手、ブルーベリーにまつわる話です。
登場人物の心情とその表現が素敵で、お気に入りの一作なのですが、その分表現が偏っているもので、行間をかなり読まないとならないシナリオでもあったり(汗)
で、シナリオの整合性を考えながら読み込むため、と言うのと、そもそもRL自身が「シナリオにあわせて1回こっきりのキャストをネタもないのに無理やり作る」と言う行為が大嫌いなゆえに、なるべく皆様手持ちのキャスト、もしくはネタがあって作りたかったキャストで臨んでいただきたいと思ったため、後ついでにあまりに時間がないためと言うのもありますが、一応推奨スタイルに合わせて、キャストを指定させていただきたいと思います。

カブト →新キャスト・天羽武文(法条君)
フェイト→神牙さんのお友達さんにキャストを作っていただく。
トーキー→美作(T381さん)
クグツ →川早(神牙さん)
イヌ  →欠番

……で、問題がなければお願いしたいのですが、いかがでしょう?
N◎VAが初めてでいらっしゃるらしい神牙さんのお友達さんには、N◎VAらしいペルソナのスタンダードの一つであり、かつモチベーションがはっきりしやすくて動きやすいと思われる、フェイト=探偵で遊んでいただくのが良いかなというのと、フェイト氏のスタイルを抜きにしても他三人で能力的にとてもバランスが良い、と言うのが今回のキャスティングの理由であります。
「俺はこいつやりたくねえ!」とか「このスタイルでぜひともやりたいキャストのネタがあるんだ!」……というご希望ある方は、時間がなくてすみませんが、PL様同士でご相談していただいてから、RLにお申し付け下さい。……できれば早めに(泣笑)
一応、ハンドアウトも簡単に書きましたので、こちらもご参考いただければ。

 ハンドアウト

カブト/天羽武文 タタラ●、カブト◎、ニューロ(PL:法条君)
コネ:ブルーベリー/外界
今をときめくトップシンガー、ブルーベリー。ナイトワーデンに入社したばかりの頃、同じくまだデヴューしたてだった彼女の護衛の依頼を受けたことがある。
だが、彼女のマネージャー森野が今回持ち込んできた護衛依頼は、彼女自身の身を対象としたものではなかった。ナイトワーデンを通さずに直接連絡を入れてきた彼は、こう言ったのだ。
「データカードを一枚、預かって欲しい」……と。

フェイト/神牙さんのお友達さん
コネ:佐村和哉/理性or外界
CME(チハヤ・ミュージック・エンターテイメント)の敏腕プロデューサー、佐村和哉は金払いの良いお得意様だ。華やかな芸能界の裏で起こる、おおっぴらにできない困りごとのあれこれの解決を求めて、名探偵の元を訪れる。
今日彼が連れてきたのは、ブルーベリーのマネージャー、森野と言う男。どうやら、トップシンガーの身の回りで、不気味な事件が起こっているらしい。

クグツ/川早毅幸 ヒルコ、マネキン◎●、カタナ(PL:神牙さん)
コネ:早川美沙/任意
最近、ひそかに気になる歌手がいる。ブルーベリー。つい半年前にデヴューしたばかりの音楽界の超新星。彼女の歌いあげる痛みにも似た感覚が、なぜか心をざわつかせるのだ。
いつもどおり、美沙が持ってきた「ちょっとしたお願い」。森野と言う名のCMEのクグツが殺害されたという、後方処理課へまわすのも微妙なほどありふれた事件の調査──それが、心をざわつかせる歌い手につながっていく事になるとは、もちろんその時にはまだ、知る由もなかったのだ。

トーキー/美作九郎 トーキー◎、フェイト●、レッガー(PL:T381さん)
コネ:九条政次/任意
いつもどおり九条が振ってきた「ちょっとイイ話」──つまるところトクダネを生む厄介ごとのことだ──それは、歌手ブルーベリーの周りで起きていると言う事件についてのネタだった。
彼女のマネージャーの変死事件。SSSからは「事故死」と報道発表されているそれが、一年ほど前に消息不明になった殺し屋の手口に似ているのだと言う。
そもそもブルーベリー自身が、プロファイルの多くを伏せて売り出したという、ガードの堅いトクダネの塊だ。確かに面白そうなネタではあった。

こんな感じで一つ、お願いできたらと思います。
ヒト想うもの(アンダーワーク)
 毎度ながらのRL法条です。
 今回はいつもの舞台、N◎VAからちょっと変わってトーキョーN◎VAより北、かつての北海道、現クリルタイのカムイST☆Rを舞台に愛憎乱れる物語を描きたいと思っております。

 ズバリ!テーマは“愛”!!!

アクトトレーラー

 愛してしまった。
 愛さずにはいられなかった。

 例えそれが悲劇でも、そうせずにはいられなかった。

 ヒトは狂う。
 誰もがそれを幻想と知りながら“愛”という甘い言葉の罠を避けることなどできやしない。

 足掻き、もがいても、先に待つのはどこか間抜けな悲しい喜劇か。

 それでもヒトはヒトを愛する。
 たどり着く答えではなく、ただ“愛する”という行為のために。

 トーキョーN◎VA The Detonation
 『ヒト想うもの』
 これはどこにでもあるくだらない物語。。。

ハンドアウト

“猛き獣神”虎王 アヤカシ,カブト◎,カタナ● PL:神牙さん
<コネ:マリス・マリア・ヴィスコンティ> 推奨スート:理性
 アヤカシの世界は、結局のところ“強さ”がすべてだ。故に魔王が女性であろうと、伝統を省みない全身義体であろうとも問題ない。そういう意味で彼女は紛れもなく魔王に相応しい存在だった。
 だが、それほどの“強さ”も暴走してしまえば圧倒的な災厄以外の何者でもない。“強さ”による支配はアヤカシの道理だが、不条理な殺戮は魔王の所業としてもいささか度が過ぎた。
 ならば、と保守的な<血脈:獣の一族>のアヤカシたちが虎王を担ぎ出すのも納得できる。

 魔王という地位にさほどの興味はない。
 しかし、時折霊的な原因を感じさせる体調不良をクレアが見せることを考えても、その地位や権力は役に立つ手段でもありそうだ。

 様々な思惑を抱え、“猛き獣神”は聖なる大地カムイST☆Rでその名に恥じぬ“強さ”を見せる!!!

 虎王は獣の一族のアヤカシに頼まれて魔王になるべく、暴走し、人間もアヤカシも見境なく殺戮する現魔王マリス・マリア・ヴィスコンティを倒してもらいます。
 やることはそれだけ。居場所を探して打ち倒す。極端な話、裏事情を一切調べなくても魔王マリスさえ倒せればバッドエンドにはなりません。非情に単純明快な展開になるでしょう。
 一応、クレアが…というネタふりもありますが、これは今回のアクトですぐにどうにかなる、というものにはしません。次回以降の引きとして、考えています。ただ、クレアという存在に対してに向き合い方(データではなくロールプレイ)は物語上の一つのテーマになっていますので、そのラブっぷりを色々と考えておいてもらえればより楽しくなるのではないかと思います。(別に無理するものでもないですが)
 ちなみに<コネ:マリス>は知っているというよりは、出会ったときにマリスが虎王を畏怖するというイメージです。あと情報収集用でもあります。


美作九郎 フェイト●,レッガー,トーキー◎ PL:T381さん
<コネ:エミーリエ=リンデマン> 推奨スート:感情or生命
 10年前に失った恋人、エミーリエ通称“ミリィ”が還ってきた。だが、彼女の身体はぬくもりこそ持つものの、そのペルソナはアヤカシ――<血脈:死者の一族>――となっていたのだ。それ以外、何一つかつてと変わらない彼女を人間に戻すべく、仕事の合間を縫って方策を探しているが光明は中々見当たらない。
 そんな折、マヤカシでもあるN◎VAスポのデスク九条から仕事を一つ頼まれた。カムイST☆Rで起こる無差別殺戮事件。だが、不思議とカップルは襲われることがないのだという…。
「お前さんの恋人、元に戻す方法も見つかる気がするんや。まっ、これはワイの勘やけどな」
 ワケ知り顔でにやりとした九条から調査費用を受け取った美作はミリィと共に神秘の大地を踏みしめた。

 そんなわけで美作は、T381さんとも相談の上で了承を得て設定させてもらった<血脈:死者の一族>な恋人ミリィを元に戻すために、アストラル満載な街カムイST☆Rに赴きます。
 そこで魔王マリスが行っている無差別殺戮事件の真相を探りつつ、ミリィとラブーい関係を楽しんでください(笑)。真面目な話として、『ミリィとの関係をしっかりと表現すること』そのものが彼女を人間に戻すための方法にも繋がります。
 表向きは無差別殺戮事件の情報収集を行いながらいつものように“繋ぎ”をやってもらい、裏ではミリィを人間に戻すための手段を探しながら、ラブを演出することが目的となっています。


“魔剣使い”システムQ&九龍沙織 カブト●,カタナ◎,ニューロ◎ PL:緋月八樹
<コネ:“人形使い―F―”> 推奨スート:おまかせ
 人間をAI化するプロジェクト。システムQ自体、その成功例の一つだが、その成果であるAIたちは基本的に個別に扱われている。だが、ある日Qは耳鳴りのようなコールを聞いた。
 それは悲鳴。あるいは嘆き。あるいは憤りだったろうか。
 コード“W”の叫びが彼方の精霊都市から響きわたり“兄弟”であるQへと伝わったのだ。別に無視しても問題ない。だが、そこへ現れた“兄弟”である“人形使い―F―”は言った。
「あれ、ボクが貰っちゃってイイ?」
 悪魔の微笑みに似たコケティッシュな笑顔を向けられると、無視して切り捨てるのも躊躇われた。放っておけば言いように『使われる』に違いない。
 それを見過ごすことができないくらいにQは安定をした稀有なプログラムで、何よりも“兄”だった。

 Q&沙織は、そろそろワンパターンですが『人間をAI化するプロジェクト』に関わってもらいます。でも、このアクトではやや脇役としての立ち位置が大きくなるでしょう。戦闘と情報収集両方において、虎王や美作とは違う視点から物語を補完してもらいたいと考えています。
 全体の中でもやや冷めた目線でラブラブっぷりを見ていてもらうと楽しいんじゃないかと(笑)。


*今回のアクトのテーマはゲストを絡めての“愛”です。もちろん“愛”と一言に言っても様々なので、その表現などに答えは用意しません。しかし、それが物語という形式にとってある種普遍性を持つという意味でも、少しだけ意識してもらえればと思っています。

 以上のようなアクトトレーラーとハンドアウトでお願いしたいと思います。いつものように疑問・質問、あるいは意見や感想などありましたら適宜コメントをお願いいたします。
re-Born(感想)
 RL法条です。
 自宅セッションも9回目。
 次回はいよいよ二桁突入ですよ。最初にお誘いしたときはこれほどまでにお付き合いいただけるかかなり不安だったのですが、毎度遊んでいただける参加者の皆様に常々感謝いたします。

 さて、アクトはニューロエイジにおいても最先端の存在であるAIをモチーフに、緋月のネタでもある『人間のAI化』というプロジェクトを組み込み、その上で法条や緋月がこれまでのアクトで登場させたゲストやキャストを再登場させるという相当に盛り沢山なシナリオとなりました。

 ダイジェストにするなら――

 泉紀と沙織&Qという二人の前に現れた少女は、それぞれに見知った共に面影が重なる少女“エル”。エルは初めて出会ったはずの泉紀と沙織&Qの名を呼び「助けて!」と叫ぶ。
 一方、千早アーコロジー早川美沙の私室では彼女の懐刀である川早毅幸が今しがた研究所を襲った襲撃者の映像を見せられていた。
 熱工学迷彩を解除して襲い掛かる小型ウォーカーファルコンに攫われた実験体はまだ少女と呼べる年齢。後方処理課に奪還を命じた美沙は、同時に破壊することも命じていたが良心の呵責を感じ、それゆえに川早に“お願い”をする。
 そう泉紀と沙織&Qが出会った少女は千早の研究所から奪われた実験体コード“L”だった。コード“L”は人間をAI化する技術を発展させ、さらに複数の人間を合成するという常軌を逸したプロジェクトだったのだ。しかし、それは現実のものとしてそこにあった。少女“エル”はエレイン・橘の“カタナ”と“嘆き”のレインの“ハイランダー”を引き継ぎ、しかもアストラルに接続する力“マヤカシ”を開花させた成功体だったのだ。
 だが、この実験を知るものもまたいた。
 “闇医者”タカ=G=エンドウ。そもそも人間をAI化するというプロジェクトを考え出した男ルドルフ・ガードナーを養父に持ち、それゆえに無関係で入られなかった彼は相手が千早と知りながら、彼自身の知るもっとも優秀なフィクサーである“豹の瞳(パンサーズ・アイ)”豹堂陣にブラックオプを依頼したのだ。それを受け陣はニューロにしてウォーカー使い“腕利き(ホットドガー)”と“新人(ルーキィ)”を使い千早から実験体の強奪に成功した。
 だが、実験体は自らの力を振り絞って彼らの元を脱出。
 そう、運命の環は巡り少女エルはキャスト達に出会ったのだ。
 かくして千早、陣、そしてキャストたちが入り乱れて少女エルを巡る物語は互いの力を尽くした奪い合いとなった…。

 うーん、こうやってダイジェストにするといかに詰め込んだシナリオだったかがわかります。プレイ時間はキャストの準備と紹介をした上で午後12時半に開始しましたが、終了は20時直前。実に7時間以上に上る長時間セッションでした。クライマックスバトルが予想以上に伸びたとは言え、ここまでの長さのセッションは私自身久しぶりでしたね(苦笑)。本当にお疲れ様でした。

 それでは各キャストたちに一言を。

・川早毅幸 PL:神牙さん

 川早は作成後初のアクトということでしたが、作る過程に積極的に関わらせていただいたこともあって、私なりに彼の設定を一番活かせるように考えたつもりです。
 ただ女性に惚れて良好な関係を築くだけであればこのような展開は考えないでしょう。早川美沙という女性の持つ個性、即ち世界に冠たる千早重工を支える屋台骨、後方処理課をまとめる彼女だからこそ持ちうるディレンマがあると設定することで、そのディレンマに向き合ってもらいたいと思ったのです。
 コンフリクトやディレンマのないところには物語は生まれません。まして愛情を表現するのであれば現実においても、その個人と向き合い、個人の持つディレンマやコンフリクトを共に分かち共に向き合うことができる、そんな時に愛情は意識されるのではないかなと私は思っています。(もちろんそんなに単純ではないでしょうが…)だからこそ、美沙にディレンマを持たせ、それを解決することに尽力するならば川早の存在は美沙にとって価値のある人へと深まっていくのではないだろうかと。
 人の持つ想いは常に最良の答えを用意できるわけではありません。それは立場や環境、様々な条件によって変化するでしょう。その中で可能な限りの最善を尽くし、時に最高の結末を迎えられないことがあってもそれを共にできるなら、それは個人として互いに価値を生むのではないかと、私はそう想います。

 <コネ>があるから恋人なのではないのです。
 <コネ>があるならばこそ、それを表現して初めて意味がある。
 かつて千早雅之を想い、彼に命をかけたキャストとそのPLは呆れるほどに必死にそれを表現しつづけました。そしてそれを共に卓を囲んだ私たちも実感したからこそ彼女と千早雅之との物語は最高に楽しい時間になりました。
 同じことを期待するわけではありません。でも、キャストとして美沙への愛情に重きを置くならばこそ、今後も少しでいいので意識していただけたらと思います。
(あっ、でも重過ぎるなぁと感じたら気楽にやってくださいね。遊び方楽しみ方は人それぞれですから)

・泉紀 PL:pomeさん

 pomeさんは実に久しぶりに参加していただけるとあって、できるだけ無理なく、かつ楽しんでいただけるようにと考えていました。キャストをPLに選んでいただいたのもその一環ですが、pomeさんの読み通りに泉紀は今回一番相応しいキャストだったのではないかと、結果的に私は思いました。やはりpomeさんは鋭い観察眼の持ち主ですよね。RLとしては嬉しい限りです。(それでスタイルが戦闘系に偏ったのはご愛嬌(笑))
 今回のアクトに関してはシナリオの設定として泉紀と沙織が如何に“エル”とうまく絡んでもらえるかというのが大きなポイントでした。そういう意味で同じ年頃の女の子三人がキャイキャイいいながらパフェをつつき合うという光景はその後の展開を盛り上げるためにも必須で、そしてそうやって構ってもらえたのが嬉しかったです。

 N◎VAにおける『ゲスト』というのは実に難しい存在です。
 その存在はキャストと同格でありながら、RL一人で表現しなければならず自然と各個における表現はキャストには敵いません。基本的にそれ自体には問題ないのですが、今回のように物語のキーとなる存在は記号的に存在するのではPLの気持ちを盛り上げることは難しい。ゲストに対しての感情移入はRLの表現力であると同時にそれを受け止めるPLの技量と心持ちに依拠します。
 だからこそ、それを受け止めるロールプレイは重要なのです。
 RLがゲストのPLであり続けられない以上、それを受け止めるPLの行動こそがアクトを何倍にもおもしろく、魅力的にする。
 その意味で今回の泉紀のエルに対するそれは本当に嬉しいものでした。

・システムQ&九竜沙織 PL:緋月八樹

 今回使った『人間をAI化する』というネタは元々緋月のものです。
 これまでにも緋月RLの『アタカタモナイノ国』で“M”ことマグリット、そして“F”こと“人形使い”が登場しています。さらに法条も『正義乃味方』で“E”こと“イレイサー”を登場させています。
 そして今回のキャストであるシステムQもまたこのプロジェクトの産物の一人。実は彼に出てもらおうと決めたのはシナリオ作成においては後なのですが、結果的にこのアイディアを活かす意味でも適役だったと思います。
 実際のアクトにおいては、妹である沙織で泉紀と同様にエルをかまい、同時に兄Qで持って川早との接触を図るという、一人二役に匹敵する(事実そうなんですが)獅子奮迅の活躍。ベテランの実力ここに!という感じでしょうか。
 堅実なプレイと感情豊かな表現。それを同時に行うことの難しさはRLをすればよく実感できます。それをPLとして実践することの高度さは何をかいわんや、でしょう。相方であることを差し引いても優れたPLであると再認識させられました。

 ニューロエイジにおいて『AI』というのは極めて重要な存在であると、私は考えます。人は人と交わることでしか存在を証明できない、なんていう哲学的な表現もあるのですが、それは鏡となる存在が人間以外ではありえないからです。しかし、ニューロエイジにはAIが人の隣人として生まれました。人は人によらずして自らを見る友を、そして鏡を持ちえたことになります。
 しかし、だからこそ人はこれまで見えなかったこと、見なかったこと、見ないほうが良かったことを見ることにもなるでしょう。それが可能であると知ったとき、それがどれほどの禁忌でも人は手にせずにはいられない。禁断の果実はもがれる定めなのです。
 だからこそ、『AI』という鏡は人を想い、人もまたAIを想う。それは幸福を生み出す可能性でもあり、悲劇の欠片でもありうるでしょう。
 システムQは、人からAIとなった。それは悲劇であったのかもしれません。しかしそのことによって得たものは必ずしも悲劇ばかりではない。見えなかったものを見、知り得ることで妹を守ることができる。それは業を背負いながらも向き合うというスタイルそのものなのです。
 九竜沙織という人、システムQというAI。そのコンビで魅せる緋月のプレイはスタイルを貫くというN◎VAの大原則を如実に体現する好プレイだと私は思います。

 以上、それぞれに魅力的な存在に、私なりにテーマと解釈を与えてコメントとしてみました。…くどいですね(苦笑)。ごめんなさい。

 でも、本当に楽しかったのです。
 悪人がいて、それを倒す。それがハッピーエンド!
 そんな物語もまた楽しいです。でも、それとは別の、そういったやり方だけでは得られないものがN◎VAなら表現できる。そう思ったから法条と緋月はずっとN◎VAをやり続けてきました。
 たぶんこれからもそれなりに続けていくでしょう。
 本当に嫌気が差さない限りは、できれば今後とも楽しんでいただけるように最善の努力を致しますのでお付き合いいただければと思います。
[re-Born(感想)]の続きを読む
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。